高校の思い出など。
2001年5月10日天気、曇り。9時に登校。今日は、楽な曜日。明日が一番大変な曜日。
大学に入って、新しい色々な人に出会って気づいたのは、私が卒業した高校がとても個性的でとても良い学校だったという事実。東京都の某私立。まず、校則がない。制服を着ていれば、他は全く自由。持ち物、髪型、化粧など。制服の丈もミニからロングまで様々で、金髪でパーマ、ピアスをしていても成績が抜群に良い人などたくさんいた。体育着もジャージもなく、完全私服で体育。通学途中の寄り道も学校はノータッチ。唯一、校内でタバコを吸っているのを発見されたら、問答無用で停学と言い渡されていただけ。進路相談時に3者面談はなし。進路は親ではなく自分が決めるのだというのが学校の主張。クラスは高3になっても理系文系混合で、成績順位は公開せず、大学合格者も発表しない。名簿は男女混合の名前順で、整列時も名簿順。およそ、差別の存在しない高校だった。生徒も、派手な格好をした人も地味な人もいたし、成績が良い人も悪い人も格好の違う人も皆差別なく付き合っていた。高校の教育方針は個性尊重だったが、確かに互いの個性を尊重しあうことができていた。
先生達もじつにのびのびとしていた。それぞれの先生たちが自分の研究分野を持ち、個性的な先生が多かった。まず、校長がなんの権限も持っていないところがおもしろい。校長は3年に一度、先生たちのなかから投票で選ばれるし、校長も普通に授業で教えている。どうも、単に仕事が普通の先生たちより増えるだけらしい。授業の内容もそれぞれの先生に完全に委託されていて、所謂教科書を使って授業をする先生はほとんどいなかった。
ただし、試験は難しかったし、成績基準も厳しく、学年が上がる時点でかなりの生徒が落とされていた。ま、英語や数学など明らかに個人能力の差が出る科目は能力別の授業だったし、出席が足りて入ればおとされることはないから、自由な環境だからといって極端に遊んでしまった者が落とされていただけだが。自由な代わりに厳しくすることで、自己責任の重要さを学んだ。
授業は理系も文系も3年間で学ばない科目が発生しないように組まれていて、とてもハード。おかげで
理科は4科目、文系は倫理、政治経済、公民、地理、日本史、世界史、現代文、古文、漢文全部勉強できた。授業内容は大学に劣らないほど高い。初めは難しすぎて分からないが、努力して聞いていくと学問のおもしろさがわかってくるような授業が多かった。授業じたいは大学入試には役に立たないものが多かったけれど、所謂人間としての教養を学べたと思う。人によっては進学用の勉強を習いたと思っただろうけど、私はあの高校で学べて幸せだったと思う。文武両道の、勉強とともに体育も厳しい学校で私は入学前と比べて精神力や忍耐、それに体力が随分と鍛えられた。
教養を第一としているその高校は他の進学校の私立と実績で差が多少出て、私がそこに入学した時よりもやや偏差値が落ちてきてしまったが、私はあの素晴らしい高校がこれからもずっと存続して欲しいと思う。ま、どうも付属の大学は人気上昇中らしいから、たぶん当分は大丈夫だろうけど。
大学に入って、新しい色々な人に出会って気づいたのは、私が卒業した高校がとても個性的でとても良い学校だったという事実。東京都の某私立。まず、校則がない。制服を着ていれば、他は全く自由。持ち物、髪型、化粧など。制服の丈もミニからロングまで様々で、金髪でパーマ、ピアスをしていても成績が抜群に良い人などたくさんいた。体育着もジャージもなく、完全私服で体育。通学途中の寄り道も学校はノータッチ。唯一、校内でタバコを吸っているのを発見されたら、問答無用で停学と言い渡されていただけ。進路相談時に3者面談はなし。進路は親ではなく自分が決めるのだというのが学校の主張。クラスは高3になっても理系文系混合で、成績順位は公開せず、大学合格者も発表しない。名簿は男女混合の名前順で、整列時も名簿順。およそ、差別の存在しない高校だった。生徒も、派手な格好をした人も地味な人もいたし、成績が良い人も悪い人も格好の違う人も皆差別なく付き合っていた。高校の教育方針は個性尊重だったが、確かに互いの個性を尊重しあうことができていた。
先生達もじつにのびのびとしていた。それぞれの先生たちが自分の研究分野を持ち、個性的な先生が多かった。まず、校長がなんの権限も持っていないところがおもしろい。校長は3年に一度、先生たちのなかから投票で選ばれるし、校長も普通に授業で教えている。どうも、単に仕事が普通の先生たちより増えるだけらしい。授業の内容もそれぞれの先生に完全に委託されていて、所謂教科書を使って授業をする先生はほとんどいなかった。
ただし、試験は難しかったし、成績基準も厳しく、学年が上がる時点でかなりの生徒が落とされていた。ま、英語や数学など明らかに個人能力の差が出る科目は能力別の授業だったし、出席が足りて入ればおとされることはないから、自由な環境だからといって極端に遊んでしまった者が落とされていただけだが。自由な代わりに厳しくすることで、自己責任の重要さを学んだ。
授業は理系も文系も3年間で学ばない科目が発生しないように組まれていて、とてもハード。おかげで
理科は4科目、文系は倫理、政治経済、公民、地理、日本史、世界史、現代文、古文、漢文全部勉強できた。授業内容は大学に劣らないほど高い。初めは難しすぎて分からないが、努力して聞いていくと学問のおもしろさがわかってくるような授業が多かった。授業じたいは大学入試には役に立たないものが多かったけれど、所謂人間としての教養を学べたと思う。人によっては進学用の勉強を習いたと思っただろうけど、私はあの高校で学べて幸せだったと思う。文武両道の、勉強とともに体育も厳しい学校で私は入学前と比べて精神力や忍耐、それに体力が随分と鍛えられた。
教養を第一としているその高校は他の進学校の私立と実績で差が多少出て、私がそこに入学した時よりもやや偏差値が落ちてきてしまったが、私はあの素晴らしい高校がこれからもずっと存続して欲しいと思う。ま、どうも付属の大学は人気上昇中らしいから、たぶん当分は大丈夫だろうけど。
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